片道航空券とアメリカのビザ
【6-13日目】 タイ・バンコク-チェンマイ-バンコク
無様にもしょっぱなからパスポートを失くしてしまい、計画は大きく狂ってしまった・・・。
しかし、泣いてもわめいてもパスポートができるまでの1週間、ひたすら待つしかなかったので、この際気分転換にのんびり観光でもしようと思った。
考えようによっては、その間はパスポートを盗られる心配もないわけだから、気楽なものだ。
北部チェンマイに行き、トレッキングを存分に楽しんだ。
・・・頃合を見計らってバンコクに戻り、無事新しいパスポートを受け取ると心機一転、ものすごい勢いでチケット探しにとりかかった。これ以上時間を無駄にするわけにはいかない。
すでにインド行きはあきらめていて、次なる目的地はヨーロッパに定めていた。言葉の壁に四苦八苦しながらも旅行会社を何軒も巡っていると、次第にある傾向がみえてきた。
それは【片道航空券は選択肢が非常に少ない】ということ。でも、世界一周するのだから、ここで往復航空券なんて買うわけにはいかない。
片道航空券にこだわって粘り強く探しつづけていると、やがて『エジプト(カイロ)経由アメリカ(ニューヨーク)行き』という面白い航空券が見つかった。しかも非常に安い。
エジプトはヨーロッパとはちょっと違うが、そこを拠点にヨーロッパに行けばいいだろう。よし、これで決まりだ!
早速予約を頼むと、アメリカのビザが云々・・要するに、「ビザがなければ片道航空券を売ることはできないよ」ということらしい。
それならビザを取れば済む話だ、とその足でアメリカ大使館へ向かう。
ところが・・・
勇んでアメリカ大使館へ行ったはいいものの、ビザを申請する以前に、何やら英語でベラベラベラっとやられて、サッパリわからないので返答することもできず、門前払い状態・・・(泣)
・・・すっかりしょげかえって、旅行会社に戻った。
事情を説明すると、旅行会社の人がこんな提案をしてきた。
「私が一緒に行けばビザは問題なく取れるだろう。ただし、手数料として千バーツ、それからチケット代のデポジットとして○千バーツを先に支払うこと」
とにかく時間が惜しかったこともあり、私はその提案に乗ることにした。
翌日、旅行会社の人と一緒に再度アメリカ大使館へ。
何の苦労もなく、あっさりビザ発給。
さあ、これであとはチケットを発券するだけ、と思いきや・・・
さらにその翌日になっても、一向にチケットが取れる気配はなかった。
満席とかそういう理由ではない様子。私も余裕がないので詰め寄ると、
「やっぱり、ビザがあっても片道では発券できない」
などと言うではないか!ここまでさせといて、そりゃあないだろっ!!(怒)
▼ 考察
『アメリカのビザはなぜあっさり発給できたか』
実はこのとき私が取得したのは5年間有効の「マルチプル・ビザ」で、取得が非常に難しく、かなり貴重なものだと後になって知りました。
※マルチプル・ビザとは、有効期間内なら何度でも出入りできるタイプのビザです(通常は1回こっきりのシングル・ビザ)。
そうでなくても、アメリカのビザ取得は厳しい(らしい)ということも後になって知りました。
あれがコネだったのかどうかは謎だけど、安くない手数料も払ったわけだし、そうだった可能性は高いと思います。
こんな感じの、先進国ではちょっとありえないようなことも、発展途上国ではアタリマエにあったりします。
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