イタリアの泥棒列車
【29-30日目】 イタリア・ベネチア→ミラノ
べネチア(ベニス)からミラノへ向かう夜行列車。
『ユーレイルパス(※)』を使っていた私は、身分不相応な1等のコンパートメント(※※)に乗り込むが、他に乗客もない。
6人分の座席を独り占めし、私だけの快適空間に。
真夜中、列車の心地よい振動に身をゆだね、心安らかに眠りについていると・・・なにやら、お腹の辺りがもぞもぞっ、モゾモゾっ。
・・・なんだナンダ? ・・・夢から現実へと引き戻される。
・・・・目の前には男が2人。しかしすぐに姿を消してしまった。
誰もいなかったはずのコンパートメント内に男が2人?
お腹がモゾモゾっ??
お腹には・・・“全財産”の入った貴重品入れを付けている!!!!
ということは・・・・
直ちに状況を理解した私は、思わず身震いし、冷たい汗が流れ、恐怖と絶望とで腰が抜けそうになった。
恐る恐る貴重品入れを確認してみると・・・・
間一髪のところで目を醒ましたようで、ファスナーは開きかけていたものの、中身は無事だった・・・・助かったぁ・・・・
バックパックも荒らされてはいたが、何も盗られてはいなかった。
しかし列車が走っているあいだは、犯人もまだ同じ列車内にいるはず。
生きた心地がせず、体の震えが止まらなかった・・・・。
※ユーレイルパスとは?
ヨーロッパ内の列車や船に乗り放題のパス。いろんな種類のパスがあるけれど、どれもかなり高額なので、上手く使わないと元が取れないことも。
※※コンパートメントとは?
部屋のように区切られている6~8人用の座席空間。ヨーロッパの列車はコンパートメント形式が主流。
▼ 教訓
コンパートメントの独り占めは快適に思えるけれど、防犯の面では最悪。
独りでいるよりは、知らない人とでも相席した方がまだマシでしょう。
また、2等よりも1等の方が人が少なく、しかも金持ちだと思われるせいか、狙われやすい傾向にあるようです。
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