長距離バスに揺られて
【49日目】 ペルー・タクナ→
行けども行けども人家も何もなく、岩と砂ばかりの荒涼とした風景が続く。
国境の町タクナからさらに北上する。
オンボロバスの車内には、私の他に外国人はひとりもいない。
隣の席のガタイの良い中年男が何やかやと話しかけてくるが、「マニャーナ」の一語しか知らない私に会話ができるはずもない。
お互い身振り手振りではあったが、明らかに“からかわれている”感じがした。
愉快な気分ではない。しかし、ここはおとなしくしているのが得策だと思った。
この半ば閉ざされた空間で、まわりはすべて敵とも言える状況だ。
何かヘタなことをすれば、袋叩きにあって放り出され、砂漠の闇に葬り去られても不思議ではないのだ・・・。
▼ 空気を読むということ
言葉がまったくできない場合、相手のちょっとした反応や表情、動作などから、状況を察知するしかありません。
これは言語とはまったく別の感覚を使うので、この感覚が鋭くなってくると、場の空気を読むことができるようになり、身の危険なども察知できるようになります。
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