客引きとの論争
【54日目2】 ペルー・イキトス
空港からオンボロ車に乗せられ、市街のとある旅行会社のようなところで降ろされる。
なるほど、ここでまたツアーの勧誘でもしようという魂胆か… と思いきや、勧誘などという生易しいものではなく、ツアーの申し込みをするまでは解放しないぞ!という強行姿勢の、脅迫じみたものだった。
個人でジャングルへなど行けるものではないので、もともとツアーには参加するつもりでいたが、到着早々いきなり決めろと言われても困るし、脅迫的に詰め寄られては、尚更こんなところでは申し込みたくなくなるというもの。
第一、そこのツアー料金は高すぎて、明らかに予算オーバーなのだ。
まずはいくつかの代理店をあたってから、比較検討したいところ。ところが、そうはさせるか、今すぐ決めろ!と来る……。
こうなると私も、意地でもこんなところで申し込むもんか!となり、話し合いは決裂。私がそこを出て行こうとすると、
「おい、タクシー代を払え!」
と来た。
…はぁ? さんざん「フリー(無料)」だと言っておきながら、何を今さら。これは乗る前も道中も何度もしつこく確認していたことなのだ。
私「フリーだと言っただろう!」
男「ツアーを申し込まないなら払う必要がある!」
私「そんなこと知るか!聞いてない!」
ここでまた新たな話し合い(というか、ほとんど喧嘩)が始まる。
まあ確かに、車で連れてきてもらったのは事実なので、多少は払っても仕方ないかなという気持ちはあった。
しかし、相手の提示額があまりにも高すぎたのだ。
粘り強く交渉しているうちに、最初の提示額の半額くらいまでにはなったが、このあたりで、ヤバイ兆候があらわれはじめた。
……ぎゅるぎゅるぎゅる。
お、お腹の具合が……
まだまだ納得のできる金額ではなかったが、危機を感じたため、これ以上の交渉はあきらめ、サッサと支払ってそこを脱出。
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