世界一周達成前夜
【77日目】 アメリカ合衆国カリフォルニア州
ロサンゼルス最終日。そしてそれは、この旅の最終日でもある。
アマゾン奥地での不名誉の負傷による傷跡もまだ生々しく、様々な思いが去来するが、泣いても笑っても今日で終わり。
帰国用のチケットもすでに入手し、安心して残っているお金を使いきることができる(といっても、百ドルも残っていなかったが)。
リトルトーキョーをぶらついていると、ツアー客と思しき日本人集団に遭遇。
「腹減ったなぁ。蕎麦(そば)屋はないのか?蕎麦屋は」などと口々に言っているのが聞こえてくる。
まったく理解不能だ。アメリカにまで来て、何故に蕎麦屋なのだろう?きっと日本から来たばかりで、すぐまた日本に帰るだろうに…。
リトルトーキョーにいてもへタレ日本人旅行者ばかりで面白くないので、ハリウッド界隈に移動し、(自分用の)土産物を物色する。
(当時日本で流行っていた)スニーカーがあれば買おうと思っていたが、探しても探してもまったく見当たらない。
…実はアメリカ大陸横断中もファッション関係は密かにチェックしていたのだが、日本で流行しているブランド類はまるで見かけなかった。あるところにはあるのか、それとも、日本とアメリカとでは流行が違うせいか…。
時間もないのでスニーカーはあきらめ、手頃なレイバンのサングラスをひとつだけ購入。残りは分厚いステーキでも食べることにする。
といっても、残り数十ドルしかないので、あまり高級な店には入れない(身なりが貧相なので、そうでなくても入れないが)。
ストリートに面した、あまり高級そうではないが庶民的というほどでもないレストランに入り、最後の晩餐。
お味の方は感動するほどでもなかったが、アメリカ滞在2週間まともな食事をした記憶がなく、当然ステーキなど一度も食べていなかったので、腹いっぱい食べられただけでも十分シアワセな気持ちになれたのだった。
食後はそのまま、空港へと向かう……
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