世界一周の仕方
【プロローグ2】
すっかりアマゾンに行く気になり、ブラジルまでの具体的なルートを調べたり、あれこれ想像したりしているうちに、未知なるものへの好奇心・冒険心に火が点いた。
ブラジル以外にも、寄ってみたい国が次から次へと溢れ出す。
アメリカ、ペルー、フランス、インド、タイ・・・
思いつくままに、この際行けるところは全部行ってやれ!という気になっていた。
経験がないものだから、距離感も現実感もまるでなく、ほとんど妄想状態で外国というものを安易に考えていたのだ(あるいは、何も考えていなかったのかも)。
しかしさすがに日本→アメリカ→インド→ブラジル・・・のような順番で周るのは現実的でないことには気付いたので、よくわからないなりにも効率の良さそうなルートを探った。
行きたいところをすべて網羅しつつ、できるだけ効率よく・・・となると、どう考えても、考えるまでもなく、地球をぐるっと一周りするしかなかった。
そう、「世界一周」だ。
「世界一周」することは決まったものの、何から手をつけたものかサッパリわからない。
海外旅行はもちろんのこと、国内旅行すらろくにしたことがなかったのだから。
ただ、相当な資金が必要であることだけは確かだったので、いくら必要なのかはわからない(見当もつかない)ながらも、とにかく一生懸命働いて貯めていた。
そして仕事の合間には情報収集。
しかしながら、当時はインターネットもなく、情報の絶対量が少ない。都心の大型書店でさえ、これといった有益な情報を見つけることができなかった。
ガイドブックがあるにはあったが、国や都市ごとに分かれていて、個別の事情はある程度わかったとしても、そこから先の第三国への行き方がわからない。
ましてや、「世界一周の仕方」など・・・。
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2005年03月25日 10:34
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