バンコクの正式名称

【出発当日4】

成田発バンコク行きの機内で放心状態からやや落ちつきを取り戻しはじめた頃、何やら全員に紙が配られた。タイの出入国カードだった。

当然ながらすべて英語とタイ語で書いてあり、すべて英語で記入しなければならない。

英語ができない私には記入する英語も問題だったが、それ以前に書いてあることがほとんど理解できない。



四苦八苦しながら名前やパスポート番号などの単純な項目だけは埋めていったが、半分以上はは空白のまま。

まわりの様子を窺ってみると、ガイドブックとにらめっこしながら書いている人もいる。

「そうか、ガイドブックに記入例が載ってるのか!」

・・・とはいうものの、ガイドブックはおろか辞書すら持っていない私にはそれもできない。

それなら誰かに聞けば済む話だが、あまりにも次元の低い質問のように思えて、恥ずかしかった。 

でもどう考えても自力での解決は不可能だし、すっかり困り果ててしまい、とうとう恥を忍んで隣の席のオジサンに聞くことに。

僕「あのー、すいません、ここって何て書けばいいんスか?」

オジサン「ああ、そこは“バンコク”って書いときゃいいよ」

僕「あ、そうなんスか」

バンコクね、バンコク・・・ええっと、英語だとbankoku?何か違う気がするな。bancocu、vankoku・・・どれも違う気がする。

僕「す、すいません!バンコクってどうやって書くんスか?」

オジサン「・・・」(目が点)


万事こんな具合なのでまるでお話にならず、結局オジサンの紙を見せてもらってそのまま書き写すことになった。

英語ができないといってもいろいろとレベルがあるが、私はこんなにも低レベルだったのだ。

日本人のいる機内だからよかったものの、こんな調子では現地に着いたらうなることやら・・・。

前途多難。不安が募る。


【補足】
バンコクは英語で「BANGKOK」と書きます。でもこれは通称であって正式名称ではありません。

バンコクの正式名称は「クルンテープ・プラマハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット」と言うそうです(長っ!)。世界一長い都市名だそうです。

ちなみにタイ人は「バンコク」ではなく「クルンテープ」と呼んでいます。


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2005年05月07日 20:43

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