パトカーから眺めるニューヨークの夜の摩天楼

【42-43日目】 アメリカ・ニューヨーク州

パトカーに乗せられて連れて行かれた場所は、寂れたファーストフードらしきお店。

日本語が話せる人がいるとのことだったが、なんのことはない、そこで働いていたのは中国人だった。

人種的には近くても、言語的には全然遠い。一応話してみるが、当然通じるわけもない。



再びパトカーに連れ戻され、どこへ行くともなくドライブを続ける。

パトカーの中から眺めるニューヨーク、夜の摩天楼。それはあまりにも現実離れしていて、幻影のようだった。


その後も延々とドライブ(パトロール?)を続け、長い長い夜が明けようとしていた。

陽が昇り、街が目覚め始めた頃、とある大きなビルの前で停車。

「9時になったらこのビルの○○○号室を訪ねなさい」

「日本語が話せる人がいるから」

と警察官に言われ、私はパトカーから降ろされた。

そして私をそこに置き去りにして、パトカーは朝もやの中へと走り去って行った。


しばらく状況が飲み込めずにその場に立ち尽くしていたが、どうやら“解放された”ということらしい。

ここがどこなのかはわからないが、きっと安全な場所なのだろう。

9時までにはまだかなりの時間があった。

解放されたのならもうどこへ行こうが自由なはずで、○○○号室を訪ねる義務もないような気がしたが、せっかくここまで連れてきてくれたのだし、日本語が話せる人がいるのなら訪ねてみようと思った。


9時になったので指定の部屋へと向かう。

そこには確かに日本語が話せる人がいた。やや年配の、しかつめらしい背広姿の日本人男性だ。

私「こ、こんちはー」

男「何の御用?」

私「え、あの、ここを訪ねるように言われたんスけど」

男「旅行者?」

私「はい!」

男「ここは旅行者が来るようなところじゃないよ。ここがどこだかわかってるの?」

私「いえ、ここって何なんスか?」

男「国連本部だよ」

私「・・・(絶句)」


▼ 余談

警察に保護され、何の被害にも遭わなかったのはラッキーだったとしか言いようがないと思います。

ニューヨーク市警並びに関係諸氏には多大なるご迷惑をおかけしてしまったけれど・・・導いてくれた“道端にうずくまる男”にはとても感謝しています。


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2005年12月30日 20:18

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