ノートパソコン(リチウムイオン電池)を海外に発送する方法

Q中古のノートPCをEMSでタイの個人宛てに送ろうとしたところ、リチウムイオン電池(バッテリー)が使われていると引き受けできないと言われ、困り果ててしまいました。

どうにかして送れないものか…と徹底的に調査したので、今後の参考のために書き留めておきます。

(カオル)

海外旅行にノートパソコン等を持っていく場合はこちら

【追記】
2013年1月から国際郵便条件表の変更により、(イタリア等を除き)普通にEMSで送れるようになりました。



Aノートパソコンを元箱に梱包したサイズ(箱の大きさ約20×38×40cm、重さ約6.8kg)をもとに各業者に電話にて問い合わせ、送料やリチウムイオン電池の取り扱い状況等をまとめてみました。
(2010年4月現在の情報です)

業者名
電話番号
送料 リチウムイオン電池の発送
備考
EMS(日本郵便)
0120-5931-55
7,800円 不可
パソコン本体のみなら可能
関税がかかる場合は別払い
OCS
0120-453-222
16,100+2,254(フューエルサーチャージ)=18,354円 可能*
「ドア・ツー・ドア」サービスなので相手の家まで確実に届けてくれるが関税がかかる場合は別払い
タイ側で受け取る際に付加価値税(VAT)が7%かかる**
FedEx
0120-003200
プライオリティー
19,040+1,999(燃油割増金)=21,039円
エコノミー
14,100+1,481(燃油割増金)=15,581円
可能*
受取人は「輸入許可証(ライセンス)」が必要だが個人では取得困難なため事実上不可**
DHL
0120-39-2580
ジャンボボックス
26,448円(航空機燃料割増金込み)
可能*
高すぎて検討に値せず
日通 45,000円 可能*
高すぎて検討に値せず
ヤマト運輸
0120-5931-69
送れないので聞かず 可能*
受取人は「輸入許可証(ライセンス)が必要だが個人では取得困難なため事実上不可**
佐川急便
0120-18-9595
  不可
個人で送れるのは書類のみなのでパソコン本体のみでも不可

*業者により「製品安全データシート(MSDS)」「インボイス」「原産地証明」「システックナンバー(?)のコピー」等の添付書類が必要。
**受け取りがタイの場合

【結論】
EMSにてパソコン本体のみ送り、バッテリーを送るのはあきらめました。中古の劣化したバッテリひとつのために1万円以上もの輸送コストをかけるのはどう考えても割に合わないので。

→発送の「翌々日」に無事タイに届きました。関税はかからず。

【参考】
・ノートPCに限らずリチウムイオン(またはリチウムメタル)電池が使われているデジカメや携帯電話、ipod、DS等はすべて同様の扱いです。
・タイに限らず海外への発送はすべて同様の扱いです(受け取りにかかる税金や必要書類は国により異なります)。
・郵便(EMS)と貨物(EMS以外)とでは通関の流れが異なるようで、EMSなら添付書類は一切必要ありません。
・EMSの損害賠償は2万円まで保険料無料、2万円以上は2万円ごとに50円の保険料がかかります。
・現地で法外な関税がかけられるなどして受取人が受け取りを拒否した場合、荷物は差出人に返送されることになりますが、EMSなら返送料無料です(他社では返送料がかかります)。
・タイにおける中古PCの関税はフリーだという業者と30%だという業者がありました。どちらが正しいかはわかりませんが、実際の判断は現地の税関次第となります。


Q海外旅行にノートパソコンやデジカメ、携帯電話等を持っていく場合はどうなのか?


A

飛行機の「預け荷物(受託手荷物)」「機内持ち込み」、どちらも問題ありません。
※壊れやすい電子機器を預け荷物にするのはおすすめしません。

ただし、予備のリチウムイオン電池のみを預け荷物に入れることはできないのでご注意を。

参考(ANAの場合):機内持ち込み・お預かりに条件があるもの

2010年04月03日 08:15

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